さらだたまこの小玉林

いつかはきっと大希林を目標に言葉を磨く小玉林のことのは帖

2006-01-01から1年間の記事一覧

新橋色

新橋色ってご存知? 私がこの色の名を知ったのは、まだ放送作家として駆けだしの頃。ある歌い手さんのステージの構成をするときに、衣装合わせをしたときのこと。衣装部のベテランのおじさんが、「オープニングの着物は新橋でどうですか? 鮮やかですよ」と…

トーキンググッズ

ブルーは好きな色の一つ。今年は甲子園の寵児ハンカチ王子の活躍で、青いタオルハンカチが話題になりました。食事や会合の席などで、ふとポケットから青いタオルハンカチを取り出して、汗をぬぐって“ウケ”を狙う人、結構多いです。でも、こうした小道具はト…

毎日が記念日

『朝の歳時記』というラジオ番組の台本をかなり長い間書いてました。CBC(中部日本放送)の制作で、名古屋の放送局ですが、東京支社のスタジオで収録して作っていたんですね。昭和41年に始まって、平成17年の3月に惜しまれつつ終わりました。月曜〜土曜…

怯懦

おじけずき、臆病な様。おっかねー! と二の足踏んでるとかっちょワルーいかもしれませんが、「それは私の怯懦(きょうだ)であった」などと述べてみると、とたんに男らしい感じになります。 懶惰と怯懦。よく考えると懶惰な人生を送ると、怯懦な性格になっ…

懶惰

懶惰とはなまけ、怠るさま。「らいだ」ともいいますが「らんだ」の読みが正しいのです。懶惰な生活を送る、という風に使います。だらしない生活とは違うのです。懶惰というと、やたらかっこいい感じ。そこには文学があり、哲学的な信条が感じられます。谷崎…

幻の大希林テーマ

最近は再放送もされなくなって、「またやらないの?」と言われる大希林。樹木希林さんが「弥勒」さんなる不思議な女性に扮して毎回言葉をテーマにミニドラマを展開したNHK教育の番組でした。私はその脚本を書いていたのです。できることならまた続編を書…

戯れに恋はすまじ!

戯れといえば、ミュッセの有名な本のタイトルを思い出します。素晴らしい邦訳だと思います。 原題は《On ne badine pas avec l'amour》・・・・・・私が訳すと「冗談で愛しちゃいけないよ」みたいな凡訳になりますね。 「戯れに恋はすまじ」ともいいます。私が15歳…

遊びをせんとや生まれけむ

「遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん 遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動がるれ」・・・・・・有名な梁塵秘抄の一節です。口語訳では「遊ぶために生まれて来たのだろうか。戯れるために生まれて来たのだろうかと」となるのですが、私のような日々創造…