さらだたまこの小玉林

いつかはきっと大希林を目標に言葉を磨く小玉林のことのは帖

遊びをせんとや生まれけむ

「遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん 遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動がるれ」・・・・・・有名な梁塵秘抄の一節です。口語訳では「遊ぶために生まれて来たのだろうか。戯れるために生まれて来たのだろうかと」となるのですが、私のような日々創造で生きようという人間には「遊びをしないと(作品は)生まれないよ!」「戯れないと(創作)はできないよ!」と聞こえます。  最近、倉庫やクローゼットの奥深くに埋蔵していた過去の原稿を整理しようと、発掘して読み返したりしてますが、若いときはもっともっと遊びの振れ幅がラジカルだったなあと思うのです。だんだんキャリアを重ねていくと、サクサク書く割りに発送が凡庸になってくるのです。