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さらだたまこの小玉林

いつかはきっと大希林を目標に言葉を磨く小玉林のことのは帖

山嵐の夫婦

ラブラブなカップルはとかくベタベタ仲の良いところを見せつけたくなるようですが、夫婦というのは、山嵐のように、寄り添いすぎるとお互いを傷つけるので、ある程度の距離を保っている方がいいというたとえ話です。これはもともと、ドイツの哲学者ショーペンハウエルによる、寒い冬の夜、山嵐のつがいが、お互いに身を寄せ合って温め合おうとすると、互いの刺がささって痛いという矛盾を説いた寓話で「山嵐のジレンマ」というお題で知られています。親しくなれば却ってそれが、敵対心や憎しみを持つという人生訓。そういえばダブルベッドよりシングルベッドを二つ、ちょっと離して寝る夫婦の方が円満だという話しも耳にします。
さて、山嵐の夫婦だけでなく、ハリネズミの夫婦や、毛虫の夫婦もジレンマを抱えているんでしょうか?

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人生の三つの坂

「人生は、順風満帆とはいかず、超えねばならない三つの坂がある。一つは上り坂。上ることはいいことだけれど、頂点にいけばやがて下り坂となる。人生には上り坂もあれば、やがて下り坂もある。これが二つの坂。そして三つ目は・・・・・・? それは「まさか!」という坂! そう、人生いろいろ、生きているとまさか!という目に遭ってまっ逆さまに奈落の底に落ちることだってあるんです。これを漢字で「魔坂」とも書くらしい。思うに「まさか!」という坂は、わりと結構たくさんあるのではないかと。しかし、このまさかは、絶対に這い上がることができる・・・・・・!と信じたいですね。

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おめでたい祝辞

 結婚式でスピーチを頼まれたら、おめでたいことを言うのが慣わし。モノの本に書かれているスピーチの例文は、いったいいつの頃からあるのやら・・・。絶滅したかと思われるスピーチも何十年たっても健在です。

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アマポーラと虞美人草

 アマポーラって素敵な歌ですよね。昔、ジュリー(沢田研二さん)がしっとり軽やかに歌ってましたが、元々はスペインのソングライター、ホセ・M・ラカーリエが作詞作曲した歌。アマポーラは、真っ赤なひなげしのこと。この歌はロバート・デ・ニーロ主演の映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の主題歌として有名になりました。ひなげしは、ヨーロッパでは、ドライブに出掛けた沿道で、春先から初夏にかけて、わりと見かける花です。どこかから風に乗って種が飛んできて、いつしか咲い・・・・・・そんな感じでこじんまりと群生してますね。
 さて、ひなげしは中国名で虞美人草。中国の歴史上の絶世の美女である「虞美人」にたとえた名前だそうです。漱石は花屋の前を通りかかったとき、ふと目についた赤いひなげしに触発され、名作「虞美人草」のタイトルを思いついたとか。可憐な赤い花は女性の脣のイメージでしょうか? 最近はハッとする赤い脣をした女性がめっきり少なくなりました。

新橋色

 新橋色ってご存知? 私がこの色の名を知ったのは、まだ放送作家として駆けだしの頃。ある歌い手さんのステージの構成をするときに、衣装合わせをしたときのこと。衣装部のベテランのおじさんが、「オープニングの着物は新橋でどうですか? 鮮やかですよ」と言ったのですが、若い私にはちんぷんかんぷん。新橋色という名称があることをそのとき知ったのです。新橋色とは多少緑がかった青で、目の覚めるような鮮やかな色です。なんでも明治時代のおわりごろ、東京の新橋の芸者さんの間で流行ったのでこの名があるとか。日本古来の天然染料ではなく、欧米から導入された化学染料によって染るので、当時としてはモダンでおしゃれに感じられたそうです。

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トーキンググッズ

 ブルーは好きな色の一つ。今年は甲子園の寵児ハンカチ王子の活躍で、青いタオルハンカチが話題になりました。食事や会合の席などで、ふとポケットから青いタオルハンカチを取り出して、汗をぬぐって“ウケ”を狙う人、結構多いです。でも、こうした小道具はトーキンググッズといって、話題のネタを提供するので、初対面の人が多い会合やパーティーなどには、会話が途絶えないようにいくつか持ち合わせておくのも、会話上手のテクニックと言えるでしょう。

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毎日が記念日

『朝の歳時記』というラジオ番組の台本をかなり長い間書いてました。CBC中部日本放送)の制作で、名古屋の放送局ですが、東京支社のスタジオで収録して作っていたんですね。昭和41年に始まって、平成17年の3月に惜しまれつつ終わりました。月曜〜土曜まで毎朝5分間。放送は1万回を超え、もうすぐ40年という半年前に幕を閉じたので、本当にリスナーの人から辞めないでの声は多かったですね。私はおそらく39年の歴史の中で、15年くらい関わったと思います。CBCのラジオ番組は高島忠夫さんの「ミュージックパスポート」というのも構成していて、途中から歳時記をやるようになった記憶があるのですが、いつからはじめたかは思い出せないのです。
 で、朝の歳時記のパーソナリティは俳優の川久保潔さん。NHKの放送劇団の創立期からというベテランの役者さんです。そもそも私が放送の仕事を目指したきっかけは、NHKのアナウンサーで紅白歌合戦の初代司会者だった藤倉修一さんが渋谷で開いていた寺子屋式の「アナウンス学園」のに通いはじめたこと。で、川久保さんも昔から藤倉アナウンサーをよくご存じということで、藤倉先生の米寿のお祝い、卆寿のお祝いのパーティーにも一緒に行くなどのご縁がありました。
 さて、番組では冒頭「本日の歳時記」として今日は何の日、どんな出来事があったかを前振りにして、後半はトレンドな話題をテーマに川久保さんが語るラジオエッセイ風に構成されていました。なので、台本を書く身とあっては、毎回、その日の歴史的出来事を調べないといけません。今だとネットですいすい調べたりできますが、15年前は、その手の本を何冊も積み上げ、また新聞のバックナンバーを何年も遡って調べたり、それだけで大変でした。毎年その日になると同じネタではいけないので、なるべくいろんな出来事を調べようとするのですが、何もない日は、本当にネタが不足してる。そういうときは、記念日、有名人の誕生日で誤魔化そうとしたのですが、よほどネタに困ったとき以外は、誕生日や記念日ネタはなるべく使わないなどルールがあって、書くのに本当に頭を悩ませたのです。

 さて明日、8月19日は、語呂合わせから「俳句の日」「バイクの日」。そう言えば放送開始から10数年は朝の歳時記の冒頭で有名な俳句を引用していました。私が担当になった時は構成者が新しく3人体制になったのですが、俳句の引用は大変だということで、今日は何の日ネタに変えようというプレゼンをした覚えがあります。そのころはまだ俳句のたしなみがなかったから。今だったら、作家ごとに冒頭で一句、詠んでみても一興だったかと思います。朝の歳時記なんですからねえ。
 

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