さらだたまこの小玉林

いつかはきっと大希林を目標に言葉を磨く小玉林のことのは帖

山嵐の夫婦

ラブラブなカップルはとかくベタベタ仲の良いところを見せつけたくなるようですが、夫婦というのは、山嵐のように、寄り添いすぎるとお互いを傷つけるので、ある程度の距離を保っている方がいいというたとえ話です。これはもともと、ドイツの哲学者ショーペンハウエルによる、寒い冬の夜、山嵐のつがいが、お互いに身を寄せ合って温め合おうとすると、互いの刺がささって痛いという矛盾を説いた寓話で「山嵐のジレンマ」というお題で知られています。親しくなれば却ってそれが、敵対心や憎しみを持つという人生訓。そういえばダブルベッドよりシングルベッドを二つ、ちょっと離して寝る夫婦の方が円満だという話しも耳にします。
さて、山嵐の夫婦だけでなく、ハリネズミの夫婦や、毛虫の夫婦もジレンマを抱えているんでしょうか?