さらだたまこの小玉林

いつかはきっと大希林を目標に言葉を磨く小玉林のことのは帖

幻の大希林テーマ

 最近は再放送もされなくなって、「またやらないの?」と言われる大希林。樹木希林さんが「弥勒」さんなる不思議な女性に扮して毎回言葉をテーマにミニドラマを展開したNHK教育の番組でした。私はその脚本を書いていたのです。できることならまた続編を書きたいけど、演出家の久世光彦さん亡き今は、やはり無理でしょうか? あの番組はやはり久世ワールドですもの!! 
 さて、久世さんとは彼が社長だったテレビ制作会社KANOXで「料理バンザイ!」という番組を構成したのが縁でのおつきあい。今も、実は久世さんのエッセイ「マイ・ラスト・ソング」(文藝春秋)の世界を軸に、久世さんが愛した昭和という時代を、時代を彩った歌謡曲とともに振り返るという番組を、久世さん秘蔵っ子の演出家と一緒に作り続けています。テレビではなく、USENのラジオコンテンツで「昭和ラヂオ」というチャンネルで聴くことができます。久世さんになりきって朗読しているのは俳優の松山政路さんです。私の仕事は、原作の久世さんの文章の合間に、解説のナレーションをはさみこみ、選曲する構成を担当しています。約1時間の台本を構成するのに、かなりの日数を費やします。解説部分と曲紹介は城ヶ崎祐子アナ。松山さんと城ヶ崎さんのナレーションで綴る昭和のコンピレーションアルバム。選曲は歌謡曲からフォーク、映画音楽、シャンソン、クラシックと幅広いので、他では聴けない面白い選曲になっています。
 で、久世さんの原作を読んでいると、ああ、これは「大希林」ネタに、使えそうだと思ったのが「懶惰(らんだ)」と「怯懦(きょうだ)」です。意味は全然違うけど、セットにすると韻を踏んでるように聞こえて、印象深い言葉となります。両方とも久世さんの文章によく出てくるのですっかり学習してしまいました。

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